重陽の節句
五節句の1つ、重陽(ちょうよう)の節句をご存知ですか?
本日は重陽の節句と食についてのブログです☆
端午の節句(5/5子どもの日)や七夕の節句(7/7七夕)と違って、馴染みのないのがこの重陽の節句。
中国では奇数が「陽」と考えられていて、一番大きな奇数である『9』が重なる9月9日を『重陽(陽が重なる)』としてお祝いしていました。
平安時代には宮中の儀式として取り入られたようですが、明治時代の改暦で「節句」の祝日が廃止になるとともに、重陽の節句は日本でだんだんと祝われなくなってきたようです。
「お九日(おくんち)」と言われる祭りは、この重陽の節句と日本古来の収穫祭りが重なって始まったと言われています。
長崎県の長崎くんち
佐賀県の唐津くんち
福岡県の博多くんち
日本3大くんち祭りは今でも秋祭りとして残っていますね😊(例年10月に行われていたようですが、今年はコロナの影響で中止とのことです💦)
さて重陽の節句は‟菊の節句”とも言われ、食べる物はといえば…
【菊】
です。
が、菊をそのまま食べるというよりは、菊酒や菊花茶として食したようです。
また、重陽の節句は別名「栗の節句」とも呼ばれ、庶民の間では
栗ごはん
を食べて祝う風習がありました。
近年は祝われなくなった重陽の節句ですが、今年は是非栗ご飯を食べて、邪気払いしてみませんか。
参考資料
- くらしの歳時記 古川朋子監修
- こどもとはじめる季節の行事 織田忍
- つくろう!食べよう!行事食 坂本廣子著