いちごの季節🍓
今日から4月!春ですね♬
春の果物といえば…いちご🍓!ケーキにちょこんとのって、一年中目にするいちごですが、ビニールハウスなどの施設を使わずに屋外の畑で栽培されるいちごの収穫時期は、4~6月頃が旬を迎えます。
先日いちご狩りへ行きましたが、摂れたていちごの美味しいこと!味、艶ともに驚きでした!(詳しくは栄縁インスタ☞ https://www.instagram.com/eien.kagoshima/)
そして、いちごといえば収穫量、作付面積、産出額とも日本一なのが、
栃木県
そこで、今回の記事は栃木県在住の栄養士の卵さんに、いちごについての記事を調べていただき教えていただきました!
いちごの基礎知識
いちごの起源
いちごは、原産地オランダ、学名はFragaria✖️ananassa とされています。
温帯性の半常緑性多年草で、気候条件が極端でなければ数年間は生存します。いちごは意外にも限られた狭い土地で密集して植えることができ、同時に色々と制御された条件下での栽培に向いていて、まさに日本の施設栽培に適した果菜です。
ただ遥か昔から日本で食べられていたわけではなく、栽培の歴史は300年ほどと言われています。
いちごの成分
いちごに含まれる成分は、まずは甘さを決める糖です。ブドウ糖、果糖、ショ糖の三種類で品種や栽培条件によってその割合はさまざま。そして有機酸とのバランスでいちごの果実の味が変わってきます。
果実の色はアントシアニンによるもので、ポリフェノールやビタミンCが豊富です。日本食品標準成分表2021によれば、いちごの可食部のビタミンC含有量は62mg/100g、レモンよりは劣りますが、バナナやりんごなど他の主要な果物に比べるとかなり高い数値です。
日本のいちご生産についてですが、1950年以降に急増しました。全体の出荷量のおよそ90%以上が、ビニールハウスなどを使用した温室での促成栽培です。
出荷量が多いのは栃木県、福岡県、熊本県、長崎県となっていて、主に冬が温暖な九州や晴天に恵まれる太平洋沿岸地域に広がっています。輸入先としてはアメリカが断トツで多く、次いでオランダ、韓国などとなっています。ただ一般家庭での消費量は減少傾向にあります。
いちごの品種
さて、いざいちごを購入する時に気になるのがその品種。
1980年代までは、「ダナー」と「宝交早生」という二種類が東西の二大品種としてシェアのほとんどを占めていました(今では全く見かけません)。その後は、1980年代中頃に栃木県で品種登録され東日本に広く普及した
「女峰」
と、九州〜西日本で普及した
「とよのか」
の二強時代が続きます。
2000年代以降になると、多品種時代に突入!!多品種、少量生産の傾向が強まり、生産者や生産方式を限定して地域ブランド品としての価値を高めた「ブランドイチゴ」が各地で栽培されるようになりました。
珍しいものや、品質基準が厳しく定められているものの中には、1パック数千円で販売されるものもあります。そして中にはなんと
一粒10,000円(@_@)
を超える値段がつくいちごもあります。
淡雪
鹿児島県で開発され、九州地方で栽培されています。佐賀県で栽培されている「さがほのか」の突然変異で生まれました。果皮の色が薄いほんのりとしたピンク色なのが特徴です。
博多あまおう
福岡県のみで栽培される大粒の品種で2005年に品種登録されています。「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の頭文字から「あまおう」と名づけられました。
スカイベリー
栃木県内だけで生産されている品種で、2014年に登録されました。「大きさ、美しさ、おいしさ」の全てが大空に届くような素晴らしいいちごという意味が込められています。栃木県にある百名山の一つ「皇海山」(すかいさん)にもちなんでいます。贈り物としても大変喜ばれる逸品です。
おすすめいちごのレシピ
旬の時期には生でそのまま食べるのが一番好きなのですが、一年を通していちごを楽しむなら、いちごゼリーや手作りいちごジャムがおすすめです。
今回は鍋一つで火にかけるだけ、手軽に作れるジャムのレシピをご紹介させていただきます。特に小粒の甘酸っぱい露地栽培のいちごはジャムにぴったりですよ~!
いちごジャムのレシピ
<材料>
いちご1kg(小粒がおすすめ)
砂糖 400g(いちごの40%)
<作り方>
(1)いちごを水洗いし、ヘタをとりしっかりと水を切ります。
(2)鍋にいちごを入れて砂糖を加え、全体をよく混ぜたら30分~1時間程度置きます。
(3)強火にかけ、アクを取りながらこげないよう注意してかき混ぜます。
(4)10分~15分煮つめたら完成です。
クエン酸やレモン汁等を使用しなくても発色よく真っ赤なジャムが出来上がります!
保存容器に移して冷蔵庫で保管すれば、3週間程度甘酸っぱいいちごを楽しむことができます!
最後に
栄養があり日本の旬を味わえるいちご、栄養も豊富で価格もお手頃になる旬のこの季節に是非味わってほしいです!!
個人的には一粒一万円のいちごをいつか食べてみたい…😋
少し形が悪くても、崩れてもジャムにすれば問題なく美味しくいただけます☆ぜひ春のおやつやデザートにとたくさん味わって楽しんでくださいね♪
参考図書
「イチゴの基礎知識」森下昌三
「まるごとわかるイチゴ」西澤隆