管理栄養士の就職活動 公務員
はじめに
栄養士・管理栄養士の就職活動ってどんな感じかな?と思っている方も多いと思います。
そんな方々に今日は管理栄養士として公務員試験に合格し、来年春よりはれて社会人となるブロッコリーさんの就職活動の様子、公務員に決めた理由、今後公務員を目指す管理栄養士さんへのエール等々の記事をお願いしました。
少しでも参考になりますように☆彡
プロフィールをちょこっと
私は地元の公立中学校、高校、私立4年制大学での管理栄養士取得を経て、現在は大学院で修士2年生をしています。
好きな食べ物は「ブロッコリー」、好きな国試の出題範囲は「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」です。生涯をかけて取り組みたい目標として
「病気になる人を減らして、健康な人を増やす」
を掲げています。この信念に基づいて、猪突猛進しつつ、直感の赴くまま良い流れに乗ってここまで来ました。
修士課程に進んだ理由
大学院の修士課程に進学した理由は、もっと勉強したかったからです。
具体的には、人間の身体や健康について知識を増強したい、根拠に基づくとはどういうことか学びたい、情報を精査する力を身につけたいと考えて院試を受けました。

博士課程に進まなかった理由
修士の次は博士に進む道もありますが、修士を目指し始めた頃から博士は実務経験を積んで本当に極めたいものを見つけてから修めたいと考えていたので、さらなる進学は考えず就活に徹しました。
私が公務員を志した理由
ライフプランを叶えたい
個人的な話になりますが、できるだけ早く子育てをしたかったので、地方で働く管理栄養士としては給与が高い公務員を選びました。
私は奨学金や両親、祖父からの援助のおかげで大学院まで進学できました。
借りたお金を返済できる程のゆとりを持ってから妊活を始めることをパートナーと話し合って決めていたので、自ずと選択肢は1つになりました。
また、管理栄養士として良い仕事をするためには、自分が健康でいなければ意味が無いと思ったので、休みがしっかり取れることも魅力的な条件でした。
就活を早く終えて研究に没頭したい
気掛かりなことは少ないに越したことはありません。
公務員試験、学会発表、修士論文発表という順で大きなイベントが控えていたので、公務員試験でコケてしまったら、後の流れが滞ってしまいます。
つまりは背水の陣です。
1つ1つ良い結果を残すためにも合格しないといけなかったので、短期間で集中して対策に取り組めました。
転勤があるので転職せずとも環境が変わる
正直に言ってしまうと、私は飽きっぽい性格です。
誰にでもできる仕事や単純作業ばかりさせられる職場だったら、我慢できずに転職すると思います。
しかし、公務員は定期的に転勤があり、本庁、保健所、病院など自治体が管轄する施設を数年ごとに転々とします。
保健所と病院の仕事は全く違うので、転職することなく勤務先を移ることができる点が私にとって魅力的でした。
内定をいただくまでの流れ
公務員試験で私が辿ったのは3月に行われた自治体主催の説明会、5月の1次試験(SPI3テストセンター受験)、6月中旬の2次試験(専門試験と小論文)、6月下旬の2次試験(面接試験)、7月に最終合格発表、8月に内定通知です。
狙っている自治体が主催する説明会に参加したことで、今後のビジョンはどういった方向性か、どんな人材を求めているかが明確に分かりました。
1次試験を突破してから最も時間を割いたのは面接対策です。
大学院の先生にも手伝っていただいて、施策の欠点や想定質問について周到な準備をしました。
最終の合格発表で自分の受験番号を見ても安心はできませんでした。

公務員の採用は複数名の名前が記載された合格者名簿から成績順に上位者が内定するという形式をとっているからです。
問い合わせをして内定確定を知りひと安心、約1ヶ月後に内定通知を受け取り安堵しました。
公務員試験攻略法
難しいところ
採用人数が少ないというのが最も難しいところだと思いました。
国家試験のように受験者を合格させる試験ではなく、選抜のために落とす試験だという厳しさがあります。
高い点数を取らなければ内定を勝ち取れないので、戦略を立てるための自己分析、配点に合わせた勉強時間の配分が肝になります。
私は国試に合格済みだったので、「国試に受からなきゃ」というプレッシャーはありませんでしたが、1年以上前の知識を思い出すのもなかなか大変でした。
楽だったところ
得意な試験は高い配点割合で、イチから対策が必要な試験は低い配点割合だったのが私にとって有利でした。
面接が得意なタイプだと自負していたこともあり、一次試験さえ突破できれば最終合格できると考えていました。
小論文は配点割合がとても低かったので、1回だけ時間内に書き終えられるか試して対策を終えました。得点は低かったですが、他の試験でカバーできていたので作戦通り上手くいきました。
SPI3
私が受験した自治体では、今年度の採用試験から一次試験にSPI3のみを使うことになったようです。
試験内容についてざっくり解説すると、国語と算数です。
時間内に解き終える訓練に重きを置くのが勝つコツです。
国家試験のような専門試験
国試と模試それぞれのような難易度の問題が幅広く出題されました。
この試験での得点率は7割に満たないほどだったので、国試の模試で高得点が取れるようにしておけば公務員の専門試験に特化した勉強は不要だと思います。
小論文
小論文を書くためのテクニックは練習しませんでしたが、面接対策として行っていたことが役立ちました。
少子高齢化する地方の今後についてどう考えるか、具体的な施策の提案、自治体の事業について意見を述べるといった思考の訓練をしておくとスラスラ書けます。
面接
面接官の方に「堂々とされていてすごいですね」「楽しい面接でした」と褒めていただけるほど、良いコンディションで面接に臨めました。

意識したポイントは以下の2点です。
自分が知事だったらどんな人材が欲しいか考えること、そのポストには自分以外の適任者はいないと思い込むことです。
管理栄養士として公務員を目指す後輩たちへ
狭き門を突破した先に、
管理栄養士としての専門性を研鑽できる環境やワークライフバランスの取れた働き方が待っています。
揺るぎない太い軸を持っていれば、公務員試験を乗り越えられるので、これを読み終えたら、
原点に立ち返り、管理栄養士を目指したきっかけを思い出してみてください。
現場に出てからも役に立つはずなので、思考する力、考えや思いを言葉で伝える方法、自分の売り込み方を今のうちから磨いておくのがおすすめです。
今後の展望として、「病気になる人を減らして、健康な人を増やす」ため、住民の皆さんのヘルスリテラシーの向上に励みたいです。
後輩の皆さんも今後のビジョンを描けていますか?
自分が思い描く理想の管理栄養士になれるよう一緒に頑張りましょうね!
さいごに(編集部より)
管理栄養士として公務員試験に見事合格したブロッコリーさんの体験談、いかがでしたか?しっかりと試験対策を練って挑んだのが伝わります。
ブロッコリーさんは大学院在籍中の受験ですが、管理栄養士国家試験受験前に公務員試験を受ける学生さんもいますよね。公務員試験の専門試験はそのまま管理栄養士国家試験につながるので、学校で学んだ専門的な基礎知識の勉強は大切です!
個人的には『転職せずとも環境が変わる』という考えになるほど!と思いました。
管理栄養士として、赤ちゃんから高齢者まで各ライフステージの方々の支援を、様々な環境で支援できることはとても魅力と感じました❣
ブロッコリーさんに個人的に質問したいなどありましたら栄縁のお問い合わせからご連絡くださいね♬
素晴らしい管理栄養士と管理栄養士を繋ぐお手伝いもできたらなと思います♪
最後までお読みいただきありがとうございました。